この夏、メディアに最も露出したプロレスラーが、新日本の棚橋弘至だ。「プロレス、愛してます!」のパフォーマンスが冴え渡った。
8月12日、東京・日本武道館で行なわれたG1クライマックス28決勝戦。棚橋はフリーで人気の飯伏幸太を35分の激闘の末に下した。3年ぶり3度目の優勝を飾り、来春1・4東京ドーム大会のメイン出場権を獲得。劇的な復活を遂げた。再び業界のド真ん中に立った棚橋は、歓喜のエアギターを熱演。超満員の観客のアンコールに2度も応えた。
試合後の勝利インタビューを終えると、子ども向け番組収録の仕事が待っていた。嫌な顔ひとつせず「これも与えられたテーマ」と対応するタフネスぶり。そんな棚橋は、新日本を放映するテレビ朝日ばかりでなく、NHKの『クローズアップ現代+』にも主役として登場。夏男の面目躍如だ。「俺、まだ終わっていないから」との言葉に、“エース復権”の意地がのぞく。
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