直前の怪我により一度はカナダ行きを諦めかけた。しかし、様々な想いを胸にピッチを駆けた最年少FWは、準優勝という結果のなかで確かな手応えを感じている。
久々の晴れ間が東京に戻った日だった。ユニホームに代わり身にまとった爽やかなブルーのシャツは、とても似合っていた。「ちゃんとして見えます?」と言い、岩渕真奈は笑顔を見せる。真っ黒に日焼けした肌にオレンジ色のチークが映える。激闘の日々はとうに過ぎ去ったのだと感じさせた。
――改めて、どんなW杯でした?
「怪我しちゃいましたけど(事前合宿中に右膝を負傷)、そこからのリハビリも何もかも、充実してた大会だったかなと。今は終わっちゃって寂しいです。みんなと一緒にいて楽しかったし、サッカーも楽しかったし」
――とはいえ、一時は参加が絶望視されるほどの怪我だったとか。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Atsushi Hashimoto