11月16日、横浜国際女子マラソンが行なわれた。最後の100mにまでもつれこんだ一騎打ちを制して優勝した田中智美(第一生命)の走りは見ごたえがあったが、さらに強い印象を残したのが3位に入った19歳の岩出玲亜(ノーリツ)だった。タイムは2時間27分21秒、1997年に市橋有里が出した2時間29分50秒の10代日本女子最高記録を17年ぶりに更新した。
今大会は岩出にとって初マラソンだったが、実は練習でも30kmまでしか走ったことがなく、初めての42.195kmだった。近年はトラックや駅伝で経験を積んでからマラソンに挑む選手がほとんどであることを考えても、異例の挑戦だと言える。しかも、5km過ぎからペースメーカーの配分ミスで急激にペースが上がるなど対応しにくい展開を経ての成績だけに、なおさらインパクトは強い。
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photograph by KYODO