A1級女子・魚谷香織が競艇選手を志したきっかけは、高校1年生のときに自宅のテレビで見た女子王座決定戦だった。
「優勝した岩崎芳美さんが1000万円の目録を持って、『これで新婚旅行に行ってきます』って言っていたんですけど、そのフレーズに、女の幸せを全て持ってるなと思ったんです」
競艇は体格的なハンデが少ない(むしろ体重が軽いほうが速度は出る)ためか、他の公営競技に比べ、女性選手の比率が高い。現在、1500人いる競艇選手のうち、1割強の160人が女子選手である。基本的には男女が同じ土俵で戦うわけだが、年に一度、女子選手だけで争うGIレースがある。毎年3月の第1週に開催される「女子王座決定戦」だ。3月2日から6日間の日程で開催される今回は、魚谷の地元である山口県の下関競艇場で行なわれる。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by BOAT RACE