坂口泰の名言

日本はまだマラソン王国の一角にいる。過去の栄光はないかも知れないけど、情けないかも知れないけど、決してダメじゃないんです。圧倒的にスピード差をつけられている中で、努力で持久力を高めて6分、5分台を狙っていくのは、立派なことです。日本人の強みを活かして、できることをやっていくのは、恥ずかしいことですか？　格好悪いことですか？　そんなわけはない。

坂口泰(中国電力陸上監督)

マラソンの世界記録が2時間4分台に突入した現在、日本人がアフリカ勢と伍するためには、持ち味である持久力に磨きをかけるしかないと、数々のトップランナーを育ててきた坂口は言う。「細い糸でもいいから、日本の伝統を繋げていかなければならない」と王国復興の使命感に燃える。

Number734号(2009/07/30)