WS連覇へ、視界は良好。補強着々の王者ドジャース。

　昨季、2020年以来4年ぶりにワールドシリーズを制覇したドジャースが、今オフも手を緩めることなく、積極的な補強を続けている。開幕前の下馬評通り、世界一へ上り詰めたとはいえ、1998年から3連覇したヤンキース以来、ワールドシリーズを連覇したチームはない。移籍1年目で悲願を達成した大谷翔平は、昨年末のオンライン会見で'25年の目標を明確な言葉で口にした。

「連覇というのが一番。かなり回数が限られてくるので、それだけ特別な難易度だと思いますし、そこが一番やりたいこと」

　昨オフの契約時、自らの年俸の大半を後払いにしたのも、チームが一時的ではなく、継続して補強し、常に優勝争いに加わるためだった。そんな大谷の意図を汲むかのように、ドジャースは今オフも球界屈指の資金力を惜しむことなく投資してきた。