全野球ファン待望（!?）の“楽天・島内宏明ベスト語録2021”発表！「石井GMにゴマすってます」「サロンパスを37枚貼って寝よう」

　二刀流。

　それは長らく、江戸時代の剣豪・宮本武蔵のシンボルだった。

　日本に平和が訪れ幾星霜。時代は令和へと移り変わり、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平の称号となった。

　リアル二刀流。

　打席ではバットを鋭く振り抜き46本塁打。シーズン最終盤までタイトル争いを演じた。マウンドに上がれば右腕をしならせ9勝。チームトップの勝ち星を挙げた。満票でのアメリカン・リーグMVP。その称号は流行語大賞に輝くなど、今年は独壇場の1年であった。

　そして。

　両立困難な役割を高次元でこなすことが現代版「二刀流」の条件であるならば、彼のパフォーマンスもそうであると信じたい。

公式グッズも発売!? “島内語録”とは？

　島内宏明。楽天でプロ10年目の31歳。

　手に馴染んだ1本はおろか、チームメートのバットも自在に操り、チャンスでは無類の勝負強さを発揮。96打点で初のタイトルを獲得した。打点をあげるたびに球団を通じて配信されるコメントが愉快なことでも有名となった。特に振り返ることがなかったとしても「何もないんですけどね。すー」（6月2日のヤクルト戦）のように、おちゃめなサービス精神も相まって、その語録の数々が収録された公式グッズが発売されたほどである。

島内「広報さんが作ってます」、益田広報「違います」

　バットと話術でファンを虜にする。彼もまた「オリジナル二刀流」の使い手なのである。

――打点王おめでとうございます。

「ありがとうございます」

――というわけで、昨年に続き今年も「ベスト語録」へのご協力、よろしくお願いします。

「もういいっすよ、その感じ。もういいっす！　まあでも、広報さんがいつも作ってますからね、選びようがないんすよ」

　はははは。他人事のように笑う島内。

　その刹那、ドスの利いた声が参戦する。

「違います」

　球団広報が即座に訂正を促したのである。

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