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3階級制覇に挑戦する、
リナレスが迎えた充実期。
~11・10、ダブル世界戦に登場~ 

text by

前田衷

前田衷Makoto Maeda

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photograph byBOXING BEAT

posted2013/10/31 06:00

3階級制覇に挑戦する、リナレスが迎えた充実期。~11・10、ダブル世界戦に登場~<Number Web> photograph by BOXING BEAT

8月のサンチェス戦では3度ダウンを奪い、TKO勝利を飾ったリナレス。

来日から11年、ベテランが取り戻した抜群の安定感。

 ラテン系で言葉も同じスペイン語だから、リナレスには心強いだろう。

「なんでも分かっている、先生みたいな人」とサラスに対する信頼は強い。練習では悪くなっていたバランスの矯正を徹底的にやらされた。その成果は早速あらわれ、スパーリングの相手を次々と14人も倒し、「こんなに強くなるなんて自分でビックリしたよ」と言うほどだ。

 直近の8月の試合では、ニカラグアの古豪ベルマン・サンチェスを3回までに3度倒しTKO勝ちした。

「右アッパーでダウンさせたのは初めて。あれ難しい、誰でもできないよ」と、リナレスは練習の成果を自画自賛した。確かにこの試合では以前の安定感を取り戻した観があった。

 今回対戦する王者アブリルは、同じキューバでもリゴンドーやガンボアなどの超一流とは違い、付け入るスキもありそう。そこはサラスがしっかり攻略法を教えることだろう。

 17歳で言葉も分からないまま来日して以来、日本を拠点に戦い続けてきたリナレスも28歳。「僕ももうおじさんよ」と笑うが、その風貌には充実期のベテランボクサーらしい精悍さが満ちあふれている。

※リカルド・アブリルの負傷のため、WBAライト級タイトルマッチは中止となりました。

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