入団か否かで試される西武の度量。
“房総のダルビッシュ”は消えるのか？ 

指名順位を繰り上げるほど惚れた選手ならば……。

　相内は本来、4位あたりで指名されるのではないかと言われていた選手だった。だが西武は3位でさらわれることを怖れ、予想より2巡も早い2位で指名した。西武は、それほど彼の才能に惚れていたわけだ。

　ならば、と思う。

　相内は少なくとも、人の心が通じないタイプには見えなかった。さもなければ、初対面の人間に、あんなに無防備な笑顔をさらしたりはしないはずだ。

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　相内と契約するのかしないのか。

　大袈裟な言い方をすれば、今、西武の度量が試されているのだと思う。