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「自分を変えてプレーする必要が」
権田修一が語るSVホルン移籍の真相。 

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西川結城

西川結城Yuki Nishikawa

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photograph byItaru Chiba

posted2016/02/10 11:50

「自分を変えてプレーする必要が」権田修一が語るSVホルン移籍の真相。<Number Web> photograph by Itaru Chiba

本田「他国からのスカウトが目を光らせている」

 ホルンの経営に携わる本田圭佑は「代表レベルの選手だけでなく、才能のある若い日本人が欧州でプレーするチャンスを作りたい。Jリーグも素晴らしいが、オーストリアの下部リーグには他国からのスカウトが目を光らせている」と話していた。プロ10年目の権田は若手ではない。しかしGKという、決して世界では日本人の評価が高くないポジションの選手として、欧州でプレーする貴重な機会を手にした。

 たかが3部リーグ、されど欧州の舞台。権田も自らのビジョンをこう語る。

「欧州でプレーする誰もが、チャンピオンズリーグに出たいと思っている。僕も変わらない。当然まずはホルンを2部、1部に上げて行くことが第一。そして個人としてホルンもしくはその後のクラブで、CLに出たい。でも日本にいたら、それが現実的ではなかった。もちろんホルンでもスムーズに行って最低3シーズンはかかる。でも、目の前には確実に階段があるんです。間違いなく、これまでよりも近づいている。

 そしてCLに出られるGKは、必然的に勝ち続けているGKであるということ。強いチームには、必ず良いGKがいる。ここからは完全な実力世界。ダメだったらダメ、勝てば評価される。もはやそこに、『FC東京や日本代表の権田』というこれまでの先入観はゼロです」

本田圭佑との距離感。

 新しいことでも何でもやってみせる。前を向く。単純なことなのかもしれないが、権田は一度その難しさと苦しさを感じてしまった男でもある。

 世間の目がどうであろうと気にしない、関係ない。今の彼は、素直にそう思えるようになった。

「みんな、『本田圭佑のクラブに入ったGK』という、ある意味興味本位の見方をしている人もいるかもしれない。ましてや3部リーグで、賛否両論もあるんだろうと思う。もちろん、ホルンに来ることができて、圭佑くんには感謝しています。でも、皆さんが思っているよりも、僕は単純な関係だと思っている。もちろんホルンでは僕は『オーナー・本田圭佑』のクラブの選手に変わりない。でも、例えば今後代表に選ばれたら、それは選手同士の関係です。難しい関係ですか? 僕がキャッチしたら、全部気を遣って圭佑くんにボールを渡さないといけないなんてこともない(笑)。本田圭佑という存在を遠くにも近くにもする必要はない。常に同じ距離感で接していれば良いと思っている」

【次ページ】 「自分の挑戦のため。それだけですよ」

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