30秒で最大550万ドル（約5億8000万円）。今年のNFLスーパーボウルのテレビCMの料金である。しかし大金を叩（はた）いた多くの企業がその30秒で選択したのは、販促でも、単にセンスを見せてイメージを上げることでもなく、新型コロナウイルスの猛威の中で強いメッセージを発して企業アイデンティティーを示すことだった。
ビールメーカーのバドワイザーは、自社製品CMの代わりに新型コロナウイルスのワクチン接種の啓蒙ビデオを放送。トヨタ自動車のCMにも車は一切出てこない。パラ・アスリートのジェシカ・ロングを起用し東京五輪・パラ五輪の米国代表サポート企業としてのメッセージを流した。
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photograph by KYODO
