もう7年も前のことになる。2012年のシーズン最終戦、ジャイアンツの坂本勇人が初めてのタイトルを獲得するためには、3本のヒットが求められていた。最多安打のトップに立っていたのは、長野久義。坂本はその試合で3安打を記録して長野に並んだ。その瞬間のことを坂本は忘れない。
「あのときの長野さん、自分のことのように喜んでくれていたんです。もし逆の立場だったら、きっと僕も素直に喜べていたと思うんで、そうやって気持ちがつながっていたことが嬉しくて……しかもチームメイトとして1年間、一緒に戦って、バッターとして勝負して、それで2人一緒に個人タイトルを獲れるなんてことはなかなかないと思いますからね」
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photograph by Nanae Suzuki