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バジャドリーが“怪物”の手に。 ロナウドに期待される1人3役。 ~経営権を買収したレジェンドの存在感~

2018/10/20
ホームゲームに訪れた筆頭株主のロナウド。ブラジル代表でペレに次ぐ歴代2位の62得点をあげ、'11年に引退。

 黒いポロシャツの腹部が膨らんでいた。ロッカールームに座る無名の選手たちの前に、フェノメノ(怪物)ロナウドが立っている。その姿は威厳すら感じさせる。

 9月、ロナウドはスペイン1部バジャドリーの株式51%を3000万ユーロで取得し、クラブの経営権を手にした。かつて城彰二も所属したバジャドリーはスペインのマイナークラブだ。今季から1部に昇格したものの、全国区の人気があるわけでもなく、有名選手もいない。しかしロナウドのおかげでメディアで報じられる回数は激増、ちょっとした「ロナウドブーム」が起こっている。

 ある日のリーグ戦、テレビカメラは選手よりもスタンドにどんと座る恰幅のいいロナウドを追った。スペインだけでなく、母国ブラジルやイタリアメディアの取材も急増。地元ファンの間では「数年後にチャンピオンズリーグ出場」という声も流れる。ロナウド自身も「クラブの全てに関わっていく。夢を追いかけ、行けるところまで行く」と意気込む。

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photograph by Getty Images

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