ミルコ・クロコップやヴァンダレイ・シウバなど大物外国人は誰ひとり参加していなかった。格闘技を知らない市井の人々を即座に振り向かせるキラーカードがあったとも言い難い。それでも、7月30日さいたまスーパーアリーナで行なわれたRIZINは心地よい熱を帯びたイベントだった。会場に足を運んだ者ならば、興隆期のPRIDEに似た空気を感じたのではないだろうか。
そうなった最大の理由は全11試合中7試合が完全決着だったということに尽きる。互いの気持ちがぶつかり合う激しい試合が多かったのだ。それと相まって那須川天心、KINGレイナなど新しいスター候補の輪郭が世の中に知れてきたことも大きい。
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photograph by Susumu Nagao