いよいよ大学駅伝の季節がやってきた。今季は「3強」対決から目が離せない。
前年に出雲、全日本、箱根の駅伝3冠を達成し、主力が残った早大。「山の神」柏原竜二が主将となり、上級生の充実が目立つ東洋大。そして1万mでは28分台の記録を持つ選手が6人、圧倒的なスピードを誇る駒大の3校の力が抜きん出ている。
直接対決第一弾は10月10日に行なわれた出雲駅伝。早大が先手を取るも後半で失速し3位。4区で逆転した東洋大が初優勝し、1区で13位と出遅れた駒大は2位まで盛り返した。この結果をどう読み解くか。
まず、東洋大には3冠達成の可能性も出てきた。もともと東洋大はスピードよりも耐久性を重視する「粘り系」。距離が延びれば延びるほど力を発揮するタイプのランナーが多く、距離の短い出雲は3大駅伝のなかではもっとも不得手なはずなのに、スピードレースを制したのだ。
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photograph by Wataru Ninomiya/PHOTO KISHIMOTO