斎藤隆の名言

100という数字にこだわると、勝ちにこだわることになってしまう。今年一年、仮に勝ちが全くつかなくても構わないと思っています。ブルペンではまだまだ信頼を築きあげる段階。与えられた役割をキッチリやっていきたい。

2009年シーズン、レッドソックスでプレーしていた斎藤は、日米通算100勝という節目の記録まであと1勝に迫っていた。だが、セットアッパー、クローザーとしての役割を与えられていた斎藤は、「どんな場面であろうと最少失点で切り抜けるのが僕の仕事」と、自身の勝ち星にこだわる姿勢は見せなかった。だが、無欲の斎藤にチャンスが訪れる。6月11日に日米通算100勝目を挙げ、日米通算100勝100セーブを達成。野球の神様がくれた、ちょっとしたご褒美だろう。

Number730号(2009/06/04)