10/29特別増刊
巻頭特集

記事を
ブックマークする

「“野球ヘタだな”って思うんです」タイガース・森下翔太が語る“テルさん”への感情と打撃進化の秘密「大谷さんの領域に入らなければ…」

2026/10/15
キャリアハイの本塁打数を放ちながらも、満足しない。理由はナンバーワンではないから――。だから誓う、いつか絶対に“この人を追い抜いてやろう”と。(原題:[野球少年の反骨心]森下翔太「輝さんを超えたくて」)

 今年から森下翔太の持ち味は勝負強さだけではなくなった。

 白球が放物線を描き黄色く染まったスタンドへ吸い込まれ、割れんばかりの歓声に包まれる――。今季幾度も目にした光景だ。いつのまにか虎のホープには佐藤輝明と同じ「主砲」という肩書きが付いた。

「本塁打の数字に関しては目標としていた数字をクリアできて良かった。けど、キャリアを重ねるごとにレベルアップできているかと聞かれると、それは違うんです。自分の中ではこの数字は残せて当たり前だと思っています」

 入団1年目から10、16、23と右肩上がりだった本塁打はシーズン110試合目で「最低ライン」としていた30本に到達した。バリバリのメジャーリーガーに匹敵する打球速度を有し、ライナー性の打球をスタンドに突き刺すこれまでの特徴に、昨年のオフから「打球角度」を付け加えた。滞空時間の長い本塁打の量産にフォーカスし続けた結果だった。

「自分の中では3年目までは体の使い方を含めた土台づくり。そこから毎年キャリアハイを更新し続けて成績を残す。4年目からはタイトルを獲り始めて5年目になったら毎年打率3割、30本塁打、100打点を記録できるようなプランを立てていました。去年の時点で効率よくボールに力を伝える技術はほぼ完成していたから、本塁打が必然的に増えていくような取り組みをするだけだったんです」

 あとは時間との闘いだった。プロ野球のオフは大まかに言えば12月と1月しかない。かと言って詰め込みすぎると失敗する恐れもある。短期間にレベルアップを図る上で最も大事なことは計画性を持ってやることだった。

特製トートバッグ付き!

「雑誌+年額プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Hideki Sugiyama

0

0

0

関連
記事