プロレスと政治は無縁ではない。11月8日に迫った米大統領選挙は、業界用語でいうヒール候補同士の対決とあって、成り行きが注目される。
特に共和党候補のドナルド・トランプ氏のオーバーアクションが非常に興味深い。彼の選挙活動をテレビで見るにつけ、やることなすこと1960年代に大活躍した“噛みつき魔”“銀髪鬼”フレッド・ブラッシーそっくりなのだ。相手を攻撃する弁舌とパフォーマンスは、恐らくプロレス興行におけるビジネス手法からヒントを得たものだろう。
190cm、90kg強の不動産王トランプ氏は、プロレス通として知られる。'07年にメジャー団体WWEのリングにレスラーの代役として登場。WWEオーナー(ビンス・マクマホーンJr)との億万長者同士の髪切りマッチという設定で、ひと暴れした経験を持つ。想像するに、ブラッシーよりも大きな体、金髪をなびかせ吠える姿は、かなりの迫力だっただろう。
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photograph by KYODO