今季まで8年間、ホワイトソックスを率いたオジー・ギーエンが、公式戦終了直前に退団し、来季からマーリンズの監督に就任することが決まった。来春の新球場オープンと「マイアミ・マーリンズ」への名称変更を機に、同監督の招聘は以前からウワサになっていた。ラテン系住民が多いマイアミ地区で心機一転を期すチームにとって、ベネズエラ出身のギーエンは適材と言われてきたからだ。今回の「異動」が珍しいのは、マーリンズの若手有望選手2人がホワイトソックスに移籍する交換トレードとして実現した点である。ギーエンは「自分の人生の大きなステップ。新しいページで勝つために尽くしたい」と言うが、'05年にワールドシリーズを制したほどの監督がトレード移籍するという感覚は、いかにも米国らしい。
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photograph by Yukihito Taguchi