後半戦に向けて、巻き返しを狙うパのロッテ、オリックス、楽天は3位を狙い、クライマックスシリーズ(CS)進出に照準を合わせてきた。連戦が続く夏場に、ペンとマーフィーというローテーション投手を欠いたロッテは、先発投手が喉から手が出るほど欲しかった。西村徳文監督は、2年目の右腕・大谷智久への期待をこう語る。「敗戦処理で結果を残して、自分の力で先発を勝ち取ったのがいいんだ。一つ勝ち星がつけばガラリと変わる。勝たしたいんだ」
7試合の中継ぎを経て、先発にまわったのは5月31日のヤクルト戦だった。その時点での防御率は0.66。その後、中日、巨人、オリックスを相手にゲームを作りながら勝ち星に恵まれず「このまま勝てないのでは」と思い始めていた。
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photograph by NIKKAN SPORTS