交流戦後、連敗を続けていたソフトバンクに、嬉しい救世主が現れた。育成枠出身、4年目の山田大樹である。2007年に育成枠で入団するも、育成契約期限の3年間に支配下選手登録されず、昨年、自由契約に。しかし同オフ、「速い球を投げる左腕はいくらでもいていい」という球団会長・王貞治のひと言で、一度クビになったソフトバンクの秋季キャンプにテスト生として参加。11月に再契約にこぎつけた苦労人だ。
同期入団の選手たちが高価な家電製品を買い揃える中、1人だけ我慢。掃除機も買わず、実家からホウキを送ってもらっていた。「支配下登録されたら買いたい」と話していたが、開幕前に見事、支配下選手に。背番号は、同じ左腕の400勝投手、金田正一のようになってほしい、という意味で34となった。
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photograph by NIKKAN SPORTS