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福西崇史が語る五輪予選突破の“肝”。
パワー一辺倒ではない相手国に注意。

posted2016/01/22 10:30

 
U-23チームの調子は右肩上がり。やはり、日の丸を背負っての真剣勝負は選手達を急速に成長させるのだ。

U-23チームの調子は右肩上がり。やはり、日の丸を背負っての真剣勝負は選手達を急速に成長させるのだ。

text by

福西崇史

福西崇史Takashi Fukunishi

PROFILE

photograph by

Takuya Sugiyama

 アジア枠わずか「3」を争うリオ五輪アジア最終予選(AFC U-23選手権)。手倉森誠監督率いるU-23日本代表はB組を1位で突破し、22日に準々決勝・イラン戦に臨む。

 そこでグループリーグ3試合の戦いぶりやライバル国の状況など、現地で解説を務める元日本代表MF・福西崇史氏に話を聞いた。まずは日本代表について――。

 日本のグループリーグの戦いで触れておくべきは、手倉森監督が見せた巧みなチームマネジメントではないでしょうか。

 初戦の北朝鮮戦は選手たちに硬さが見られ、押される時間帯が長くなりました。それでも序盤にコーナーキックから植田(直通)選手が右足で叩き込んだ1点を守り切り、苦しみながらも勝点3を得た。この結果がチーム全体に自信を与え、手倉森監督にとってもタイ戦以降の思い切った選手起用につながったのだと思います。

 タイ戦は勝てば決勝トーナメント進出が決まる状況で、北朝鮮戦をベースにした布陣で臨むのも選択肢の一つでした。しかし手倉森監督は北朝鮮戦のスタメンから6人もの選手を変更。初戦は途中出場、もしくはベンチに座っていた選手の奮起に期待しました。

 その期待に選手たちも応えました。矢島(慎也)選手が2点目を決め、フル出場した原川(力)選手や豊川(雄太)選手もそれぞれの特徴を生かし、4-0と完勝。この結果はチームに勢いを与えたはずです。

第3GK以外全員が出場したことの効果。

 2戦目終了後に首位突破が決まったこともあり、サウジアラビア戦でもタイ戦のスタメンから10人を変更。今大会初出場となる井手口(陽介)選手がゴールを決め、なおかつ攻守両面でハードワークしたのが印象的でした。

 グループリーグの3試合では、GKの牲川(歩見)選手以外の22人が出場機会を得ました。それによってチーム全体から“誰もが試合に出るチャンスがある”と高いモチベーションを感じます。大会前に主力と見られた選手たちにとって、いい刺激となっている。これは一番の好影響だと思います。

【次ページ】 交代選手に共通した「結果を残す」意志。

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