60歳のJRA最年長騎手、柴田善臣が9月18日付で現役を引退した。1985年3月に競馬学校騎手課程の第一期生としてデビューしてから42年、JRAでは通算2万2311戦2341勝、重賞96勝(GI 9勝)という成績を残している。ここ数年は怪我が重なり、1年間満足に騎乗できなかった年もあったが、それでもファンは「最年長騎手」をずっと応援してきた。
引退の原因になったのは4月12日の福島競馬場でのレースだった。8レースのルクスアドラーがスタートと同時に大きく躓いた。さらに10レースのアイアムイチバンもスタートでバランスを崩している。このとき右肩を痛めてしまったのだという。
「引き上げてきて、おかしいなとは思っていたんですが、メインレースが終わったあと、服を着替えるのも痛いし、腕を振って歩くのも痛い。これはやったなと思った。躓いたときに、腕を引っ張られたんです。2年前に左腕をやったときに似ているなと」
翌日、主治医に診てもらうと、右の棘上筋断裂、肩甲下筋損傷と診断された。
「前回は上腕二頭筋もぜんぶ切れてしまったから、手術しないとだめだったんですが、今回は『2割は残っているので、どうしますか?』と言われて。年齢も年齢だし、これが(馬から)降りろというサインなのかなと、ちょっとだけ思いましたね」
それでもまだできるのではと考えなおした柴田は、手術はしないで、リハビリで再起を図った。しかし、5カ月ほど頑張ってみて、痛くて動かなかった部分が動くようにはなったのだが、本調子にはほど遠かった。
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