昭和の大横綱大鵬の孫、納谷幸之介が、7戦全勝で序ノ口優勝を果たした。埼玉栄高校相撲部キャプテンだった納谷は「すでに幕下クラスの実力はある」といわれ、同期のなかで唯一ライバルと目されていたのが、平成の横綱朝青龍の甥、日体大柏高校出身の豊昇龍だ。高校生時代、今年初場所の前相撲、先の大阪場所での3度の対戦は、いずれも大鵬の孫に軍配が上がった。
納谷戦に意気込んでいた豊昇龍は、悔しさのあまり支度部屋で下がりをたたきつけ、「納谷に勝てば序ノ口優勝できると思っていた」、「次は絶対に勝つ」と闘志をむき出す。序ノ口の番付ながら張り差しも駆使し、叔父に似た“激情型”の片鱗を早くも見せる。
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photograph by KYODO