まだジュニアでプレーしていた頃、全仏ジュニアで地元フランスのホープを叩きのめした錦織圭は、現地の新聞に「怪物」と書かれた。シャイでいつも笑顔を絶やさない彼に怪物の異名は似合わないなと感じたのだが、今回の全米オープンで、やはりこの男は怪物なのか、と思い直した。
シングルス2回戦、錦織は4時間59分の死闘の末に、世界ランキング13位のマリン・チリッチ(クロアチア)を倒した。大会の公式ウェブサイトは“生き残りを懸けた戦い”という意味なのか、「ラストマン・スタンディング」と見出しをつけて、この試合を大きく報じた。
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photograph by Hiromasa Mano