6月19日、マーリンズ対レイズ戦の試合前、先着1万5000人の観客にラッパが配布された。バブルヘッド人形をはじめスポンサーのロゴ入りグッズで集客増を狙う企画は、メジャー各球団とも熱心である。今回、マーリンズが地元サンライフ・スタジアムで配ったのは、サッカーW杯で話題を集めた南アフリカの民族楽器「ブブゼラ」だった。
物珍しさもあったのか、試合中はラッパの音が球場内に響き渡り、あまりの音量に審判団が耳栓をしてグラウンドに立つほどだった。さらに、9回のマーリンズの選手交代の際、変更事項が正確に伝わらず、打順間違いでアウトになるハプニングまで起こった。1点差で競り勝ったものの、試合後、レイズのマドン監督は「隣にいたコーチとも話ができなかった」と、不快感を隠さなかった。
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photograph by AFLO