マイマガジン
ダルビッシュが続ける歴史的快投。
すでにMLB史上1位の記録は……。
photograph by
AP/AFLO
重要視される指標でも投手2位。
サイ・ヤング賞は記者投票だが、大部分の記者が最も重要視するのがWAR(Wins Above Replacement)だ。WARは投球、打撃、守備のあらゆる指標を組み合わせた総合的な指標。米記録サイトのBaseball ReferenceによればデグロムのWARは2019年は投手1位(7.6)、2018年は2位(9.9)だった。
今季のWARを見ると、29日のダルビッシュ登板前時点で、ブレーブスのフリード(5勝0敗)がWAR2.5でナの投手1位、ダルビッシュは2.1で2位につけている。
ダルビッシュは2013年にアメリカン・リーグのサイ・ヤング賞投票で当時タイガースのマックス・シャーザーに次ぐ2位になったことがあるが、これが日本人の最高位(この時の3位はマリナーズの岩隈久志)。サイ・ヤング賞を獲得すれば、日本人投手初の快挙となる。
返す返すも残念な60試合制。
しかし残念なのは、今季が60試合しかないこと。
シカゴ・カブスは33試合を消化している。現時点で7試合6勝1敗43.0回、52奪三振のダルビッシュがこのペースを保てば、最終成績は、13試合11勝2敗78.0回、95奪三振程度に収まりそうだ。
相対的に見て抜群の成績なのだが、例年通りの162試合制なら……34試合29勝5敗211.0回255奪三振というすごい成績になっていたことになる。
だからこそ、MLB史上異例のショートシーズンが本当に恨めしい限りだ。
ダルビッシュは昨年の後半から覚醒したかのように投球のレベルが上がった。
このコラムでも紹介したが、後半戦だけならダルビッシュは9イニング当たりの奪三振数(K9)とK/BBでナ・リーグ1位、MLBで3位になっている。
その好調ぶりを今年も、新型コロナ禍による自粛期間を経ても維持し続けたのだ。彼の精進ぶりがうかがえるというものだ。
それだけではない。ダルビッシュはすでに歴史的な投手になっている。
LATEST COLUMNMORE
-

「誰か指してくれないかな」筋骨隆々から原因不明の異変…豊島将之の対局直後、55歳で死去・真部一男の壮絶な晩年「しかし幻の名手は1カ月後」 (2025/12/07)
-

NHK中継で“異例の高視聴率5%”棋界のプリンス真部一男とは何者か「雑誌ananで向田邦子と対談、ミス東京と結婚」「囲碁との二刀流も模索」 (2025/12/07)
-

「長髪スーツで歌舞伎町へ」女性にモテモテ…将棋界“消えた名人候補”がいた「まあ、自惚れていましたね」プロ目前の敗北で情緒不安定→放浪 (2025/12/07)
-
![[F1ドライバーの必須項目]角田裕毅「冷静と情熱のTeam Radio」](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/a/4/-/img_a4edf0ea16c1867a091721be8d06bf17385975.jpg)
[F1ドライバーの必須項目]角田裕毅「冷静と情熱のTeam Radio」 (2025/12/07)
-

日本代表F組は「そこそこ死の組」だが…W杯で意外と多い「優勝経験国の最下位敗退」内紛、大黒柱のケガで屈辱2回はドイツでもイタリアでもない (2025/12/06)
