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「さばくボランチ」で存在感を示す!
遠藤を追う柏木陽介の自覚と決意。 

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二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2011/02/23 10:30

「さばくボランチ」で存在感を示す!遠藤を追う柏木陽介の自覚と決意。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

浦和レッズのキャンプでは「代表のことを考えても(浦和で)ボランチに定着した方が賢いと思うんで。ヤットさん(遠藤)の後釜に入れたら……」と発言した柏木

 アジアカップの激闘からはや3週間が過ぎた。インテルに移籍した長友佑都やドイツに渡った岡崎慎司たちが新しいスタートを切る一方で、シーズン開幕が近づいてきたJリーグの選手たちもアジアカップ後のオフを経て、急ピッチで調整を進めている。

 なかでも2011年の新シーズンに向けて強い意気込みを示しているのが、浦和レッズに移籍して2年目を迎える柏木陽介だ。新監督のペトロビッチからボランチに固定する方針を伝えられており、柏木は浦和だけでなく日本代表でもボランチで勝負していく意思を固めているという。

「プレーで引っ張っていかないといけない」と中心選手の自覚を。

 Jリーグ開幕2週間前の2月20日、柏木は大宮アルディージャとの「さいたまシティカップ」の舞台に立っていた。

 鈴木啓太とダブルボランチを組んで先発。パスに緩急をつけながら浦和の攻撃を組み立て、前半8分に相手のマークを外して縦パスを送って原口元気のシュートを導けば、空いたスペースに走りこんでミドルシュートを放つ場面もあった。チームに合流してまだ1週間とあってコンディションも周囲との連係も十分とは言えず、試合は0-3で大敗を喫したものの、攻撃にリズムをもたらす彼の存在感は際立っていた。新しいレッズが「柏木主導」を色濃くしようとしていることが十分に伝わってきた試合でもあった。

「前半はよかったと思います。ただ、ミドルシュートを打てるチャンスのときに打たなくてカウンターを食らったりして、そのあたりは(チームで)意識改革していかないといけない。シンプルにサイドを使うだけでは通用しないとあらためて分かったので、中に一度入れてから外とか、外から中とか、そういうことをもっとやっていく必要があると思う」

 反省点ばかりが柏木の口からこぼれたものの、チームに苦言を呈する姿勢は中心選手としての自覚の表れでもある。試合中、柏木はマルシオ・リシャルデスや田中達也、宇賀神友弥らのもとへ駆け寄って連係の確認で積極的にコミュニケーションを取っていた。大宮に先制された直後には「もっと落ち着いていこう」と大声を挙げて、メンバーたちを鼓舞してもいる。

「自分は声を出すのが苦手やけど、声を出すようにやってます。でも一番はプレーで引っ張っていかないといけないと思っている」

【次ページ】 遠藤保仁に次ぐ「さばくボランチ」として期待がかかる。

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