話が終わったらボールを蹴ろうBACK NUMBER

ガンバからついに取り払われた聖域。
遠藤保仁、定位置奪回はなるのか。

posted2017/05/04 11:30

 
ここ数年間「遠藤の後継者」は日本サッカーが抱え続ける課題である。それほどまでの存在だからこそ、出場なしに終わるだけでも騒がれるのだ。

ここ数年間「遠藤の後継者」は日本サッカーが抱え続ける課題である。それほどまでの存在だからこそ、出場なしに終わるだけでも騒がれるのだ。

text by

佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

PROFILE

photograph by

J.LEAGUE PHOTOS

 4月30日のガンバ大阪vs.横浜F・マリノス戦後、誰よりもいちばん早くミックスゾーンに現われたのは、遠藤保仁だった。試合に出ている時は、ゆっくりとシャワーを浴びて最後の方にメディアの前に出て来て、丁寧にメディア対応をしている。

 だが、この日はいつもと様子が違っていた。

 遠藤は、スタメンではなかった。

 前節の大宮戦もスタメンではなく、ベンチスタートだった。この時は4日後に控えているACLのアデレード・ユナイテッド戦に向けての温存と見られていた。そして迎えたアデレード戦、遠藤はスタメン出場したがPKのチャンスを逸し、試合も3-3のドローに終わった。

 それがマリノス戦に影響したとは思えない。アデレード戦からは中4日あり、極端に疲れている状況ではないし、本人もコンデイションは悪くなかったという。

 しかもガンバはマリノスと相性が良くなく(リーグ戦15勝27敗10分)、順位を上位に留めていくためには絶対に勝たなくてはならない試合だった。

19年ぶりのベンチなし、「その時」が来たのか。

 重要な試合のスタメンにもかかわらず、遠藤の名前がなく、しかも最後まで出番がなかった。リーグ戦2試合連続でのベンチ。そして試合出場しなかったのは、横浜フリューゲルス時代以来、19年ぶりのことだという。

 ベテラン選手は、ある時を境にベンチに座る回数が増えていく。

 遠藤に、ついに「その時」がやってきたのだろうか。
 
 2013年、長谷川健太がガンバの監督に就任した時、最初に着手したのが守備の整備だった。その前年に65失点を喫し、J2降格したことを考えると、弱点を修正していくのは当たり前のことだが、同時にそれはチームのスタイルを変えてしまう懸念もあった。

【次ページ】 西野時代の超攻撃から、長谷川体制の守備重視型へ。

1 2 3 4 5 NEXT
1/5ページ

ページトップ