“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER

柏ユースから青森山田へ電撃移籍!
代表でも活躍する17歳がなぜ……。

posted2017/04/16 07:00

 
柏ユースから青森山田へ電撃移籍!代表でも活躍する17歳がなぜ……。<Number Web> photograph by Takahito Ando

今季昇格組の浦和レッズユースとの対戦となったプレミア開幕戦。11番をつけた中村は、新チームとは思えない連係で見事にエースの責務を果たした。

text by

安藤隆人

安藤隆人Takahito Ando

PROFILE

photograph by

Takahito Ando

 誰もが驚いた、柏レイソルU-18のエースストライカーの青森山田高校への転入。

 小4から柏レイソルのアカデミーで育ち、昨年はAFC U-19選手権に日本代表の最年少選手として出場を果たしたFW中村駿太。彼は、4月9日の高円宮杯プレミアリーグイースト開幕戦、青森山田vs.浦和レッズユースの一戦で、青森山田のレギュラーとしてピッチに立っていた。

「覚悟を決めて僕はこのユニフォームに袖を通しています。自分で決断したことだからこそ、責任はすべて僕にある。それをこれからプレーで示していきたい」

 Jクラブユースの途中で高校のサッカー部に転入するケースは、それほど珍しいケースではない。

 現在ファジアーノ岡山でプレーしているDF篠原弘次郎は、セレッソ大阪U-18時代に東福岡高校へ転入しているし、より最近のケースで言えば、湘南ベルマーレに所属するMF神谷優太が東京ヴェルディユースから青森山田に転入をした例もある。

 しかし今回の件がこれまでのケースと異なるのは、ユースチームの中心選手であり、年代別代表で十二分に活躍しているエース級の選手が転入してしまったということだ。

 このニュースの衝撃は、過去に無い反響があった。

「プロになって活躍すること」を実現するための決断。

 では、中村はなぜこのような大胆な決断を下したのだろうか。

「僕自身、将来に対する不安はあったんで――目標は『プロになって活躍すること』ですから。その目標から逆算をしたときに、『今の自分のままでいいのか』という疑問が日を追うごとに膨らんでいったんです」

 小4で柏レイソルU-12に入団、小6時には全日本少年サッカー大会でチームを優勝に導き、31年ぶりに大会史上最多得点を塗り替える通算23得点を叩き出した。クラブチーム内にあってU-15、U-18と順調に昇格を果たし、昨年はAFC U-19選手権優勝、プレミアイーストのリーグ得点ランキング3位(8得点)も記録した。

 一見、順風満帆に見えるサッカー人生。

 しかし、彼の中では葛藤が大きくなっていったという。

【次ページ】 「とても居心地がいい環境」が中村を苦しめた。

<< BACK 1 2 3 NEXT >>
1/5ページ
関連キーワード
中村駿太
青森山田高校
柏レイソル
篠原弘次郎
神谷優太
郷家友太

ページトップ