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ハリルJの決意、野心、自信の核。
本田にも、今野にも明確な理由が。

posted2017/03/22 08:00

 
精神的な面でも大いなる貢献が期待される本田。W杯予選では、ピッチ内だけが戦いの場所では無いのである。

精神的な面でも大いなる貢献が期待される本田。W杯予選では、ピッチ内だけが戦いの場所では無いのである。

text by

田村修一

田村修一Shuichi Tamura

PROFILE

photograph by

Yohei Osada/AFLO SPORT

 3月16日、ヴァッイド・ハリルホジッチ日本代表監督は、FIFAワールドカップ予選UAE戦(3月23日、アルアイン)とタイ戦(同28日、埼玉)に臨む日本代表25人を発表した。

 アウェーで勝ち点3を獲得する――日本代表がいまだ未勝利のUAEの地で、困難なミッションを達成するために、彼はどんな準備をしてどういう戦略のもとに試合に臨もうとしているのか……。

 本人から直接聞き得た最新の言葉と代表選考発表の結果から、その意図を検証してみたい。

今回の選考基準は、そもそも非常に明確だった。

 発表された25人は、事前の予想通りベテランが中心だった。

 30度近い暑さ。

 サポーターからのプレッシャーや挑発。

 ピッチ上での身体を張った戦い。

 相手選手も有形無形の圧力をかけてくる。日本のサッカー、とりわけJリーグはまず戦術などを重視する「プレーありき」の姿勢が強いのだが、今回の敵はそうではなくてまず「戦いありき」なのだ。

 そんな「戦い」を前提としたうえで、そこから先に自分たちのパフォーマンスを発揮する。想定される状況で、彼が頼りにしたのはベテランたちの経験とメンタルの強さ、戦う力だった。

 英訳すると「ディターミネーション(決意)」、「アンビション(野心)」、「コンフィデンス(自信)」といった言葉が、ハリルホジッチの口から幾度となく発せられた。

 個々の選手の適否はともかく、基準は明確であり意図はハッキリしていた。

 とはいえ負傷者もあり、また試合から遠ざかっている海外組もいる中での選考は、ハリルホジッチが現状で考えるベストではあっても、万人が無条件で納得するものでもなかったと思う。

 論点の第一が、本田圭佑と長友佑都、川島永嗣の招集である。

【次ページ】 監督がタッチできない領域を、本田や川島らに託す。

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