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大迫勇也、ケルンでの現状を語る。
「自分の形が出しづらい……」
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph bySports Graphic Number
posted2016/03/02 17:00
「ミムラユウスケのブンデス日本人戦記」、配信は毎週金曜日の予定です。
メルマガ「ミムラユウスケのブンデス日本人戦記」。
中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!
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●今号の目次
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【1】ヨーロッパリーグ決勝T1回戦/ポルトvs.ドルトムント
香川真司「課題を理解したうえで、ポジティブにいきたい」
【2】皆さんの質問コーナー「ブンデスリーガはミムラに聞け!」
~ドルトムントが用いる3つのシステムと、香川真司の役割~
【3】2月17日、ハノーファーの練習場にて――。
清武弘嗣、ケガからの戦線復帰へ焦らず、明るく。
【4】オーストリアリーグ/ザルツブルクvs.アルタッハ
南野拓実「悔しいというよりも『また成長できるな』と」
【5】2月23日、ケルンの練習場にて――。
大迫勇也「今は真ん中のポジションでやることにこだわっている」
【6】2月24日、ハノーファーの練習場にて――。
酒井宏樹「練習をしっかりとやって、そこからですね」
【7】2月24日、ハノーファー練習後のサイン会にて――。
山口蛍「ボールを奪いに行くところに関しては……」
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【5】2月23日、ケルンの練習場にて――。
大迫勇也「今は真ん中のポジションでやることにこだわっている」
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2月23日の火曜日、ケルンは10時から練習を行なった。試合日までは少し時間があったため、身体に負荷をかけるような筋力トレーニングや走り込みのメニューも組まれていた。最後は、10分間ごとに区切る10対10のミニゲームを3本行ない、この日の練習は終わった。大迫勇也は練習で使ったボールの入った袋をかかえながら、取材エリアにやってきた。
「なかなか、自分の形というのが出しづらい」
――最近の苦しい状況については、どうとらえている?
「チームが最近は5バックになっていて、なかなか……。(自分が)出られたとしても、サイド(のポジション)という感じだから。真ん中にボランチをたくさん置いて、センターバックの数も増やして、それで1トップにトニ(モデスト)がいて、両サイドにスピードのある選手を置くという感じのサッカーをしている。なかなか、自分の形というのが出しづらいという感じはあります」
――先週のボルシアMG戦では、4バックで臨み、ムラデノビッチが左サイドバックを務めました。ただシュテーガー監督は“彼は5バックのサイドバックというかウイングバックでは良い働きをするものの、4バックのサイドバックを任せるのは心もとない”というような話をしていたけど……。
「そうですね……4バックのときにはなかなか苦労しました。(ムラデノビッチが)前に行き過ぎてしまう癖があったから。(ボルシアMG戦で4-3-3の左FWで前半途中から30分以上プレーした)僕が下がらないといけないので、大変でしたね」
――大迫くんが自陣のペナルティエリアにまで戻り、逆サイドからのクロスに対応するような場面さえあったわけで……。
「あそこでは(マークをする選手を)受け渡すのが普通なんですけど、受け渡さずに(4バックだったにもかかわらず)3バックのときのような守備をしてたところはあったので、ちょっと難しかったですね」