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類まれなる才能だからこそ壁も多い。
久保建英に思い出すジーコの言葉。
photograph by
Getty Images
久保の前には次々と壁が現れるだろう。
久保がそんな「日本代表のエース」という十字架を背負うことになるのかどうか、今はまだわからない。
海外移籍が目前と言われ、日本人離れと誰もが舌を巻く豊かな才能の持ち主であってもだ。類まれな才能を持っているからこそ、立ちはだかる壁も多い。
来週から始まるコパアメリカが最初の壁になるかもしれない。東京五輪世代の選手も多いコパアメリカのメンバーの中では、技術だけではないリーダーシップやメンタルも問われる。
移籍が実現すればまた次の壁が現れるだろう。来年にはメダルが期待される東京五輪もある。「グループに馴染むように」とか「プレッシャーをできるだけ回避して」という温情も必要はない。
かつて、その重圧や注目度の高さに力を発揮できず、結果、苦悩に押しつぶされた才能を見てきた。けれど、生き残った才能も知っている。そのプレッシャーの大きさも、厚く高い壁をもチャンスととらえ、泥臭く戦い続けた選手たちの姿が、久保にさらなる図太さと覚悟を与えてくればと願う。
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