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香川、堂安も悩み決断したプロの道。
高2の逸材・中村敬斗の進路は?

posted2017/06/27 17:30

 
香川、堂安も悩み決断したプロの道。高2の逸材・中村敬斗の進路は?<Number Web> photograph by Takahito Ando

東京のサッカー少年は三菱養和のユニフォームを着るのが1つの目標である。その10番を身に着ける中村は、さらにスペシャルな存在である。

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安藤隆人

安藤隆人Takahito Ando

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Takahito Ando

 6月24日に行われた、プリンスリーグ関東第6節・三菱養和SCユースvs.流通経済大柏。ここで高2ながら早くも注目の的になっている逸材が、存在をアピールした。

 三菱養和SCユースのFW中村敬斗、という選手である。

 彼はすでにG大阪、FC東京、千葉の3クラブの練習に参加しており、首脳陣の評価も高く、高校卒業を待たずしてのプロ入りの可能性も囁かれている。

 彼のストロングポイントは類稀なシュートセンスである。抜群のボディバランスとシャープな足のスイング、ボールをしっかりと捉える能力に長けている。またシュートモーションに入っても瞬時に判断を変えて、当初考えていたのと別のコースに打つことが出来る。ボールコントロールもうまく、ドリブルシュートも彼の武器の一つだ。

 昨年はAFC U-16選手権(インド)を戦った中村。今年は10月に同じくインド開催のU-17W杯を控え、世界の舞台での躍動も期待されている。

中村は試合通じて“ゴールの匂い”を漂わせていた。

 流通経済大柏戦、中村は1.5列目としてプレーした。流通経済大柏は2年生CB関川郁万を擁するなど堅守で知られるが、中村は気負いなくドリブルで積極的に仕掛けた。

 1-0と三菱養和が先手を取った31分、左サイドでボールを受けると、鋭い切り返しからDF2人を抜いて、強烈なシュート。その2分後にはDFを背負いながらパスを受けると、素早くターンしてミドルを放つ。いずれもゴールにはならなかったが、フィニッシュまで持ち込んだ。

 後半も関川と丁々発止のマッチアップを繰り広げつつ、虎視眈々とチャンスを狙い続ける。76分にはカウンターから左サイドでボールを受けると、またも鋭い切り返しでDF2人を剥がし、右足シュート。これはGKに阻まれたが、徐々に“ゴールの匂い”を漂わせた。

 エースストライカーとして矜持を示したのは、後半アディショナルタイムだった。

 CB遠藤光のロングパスに反応した中村がボールに向かってダッシュする。カバーに入った相手DFの方が先に落下点に入ったかに見えた。

【次ページ】 2度もフィニッシュの判断を変えられる冷静さ。

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