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永木、遠藤、菊池は優秀な“卒業生”。
湘南から強豪加入、なぜ成功する?

posted2017/02/22 11:00

 
永木、遠藤、菊池は優秀な“卒業生”。湘南から強豪加入、なぜ成功する?<Number Web> photograph by J.LEAGUE PHOTOS

ゼロックス杯で永木と菊池は鹿島、浦和の一員として戦った。現在J有数の強豪で立ち位置をつかみつつある2人の土台は、湘南での日々にある。

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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「今日はうれしかったです。みんな、もう湘南にはいないですけど、元チームメイトとこういう舞台で戦えるのは楽しいですね」 

 ゼロックススーパーカップで浦和レッズに勝利した鹿島アントラーズの永木亮太は、にこやかな表情でそう言った。

 この日ピッチにいた元湘南の選手は、鹿島には永木と三竿雄斗、浦和には遠藤航と菊池大介の4人がいた。2015年にクラブ史上最高順位となる8位に躍進した時の主力メンバーだ。この2クラブ以外にも、昨季は古林将太が名古屋グランパスに、今季は大槻周平がヴィッセル神戸に移籍。そして、これまで湘南を旅立った選手はほぼレギュラーとして活躍している。

 なぜ、これほど多くの選手が湘南からキャリアアップできているのだろうか。

「それは湘南のサッカーが高く評価され、選手も一生懸命にプレーして、それが各クラブに認められているからだと思います」

 永木はこう言う。では具体的に、どの部分が認められているのか。

「頑張れるところです。でもこの頑張れる、っていうのが簡単そうに見えて難しい。その力をつけてくれたのが湘南なんです」

湘南スタイルを可能にする、超ハードな練習。

 湘南スタイルは、相手よりも走り勝つ、永木も口にしたように頑張るサッカーだ。それを可能にしているのが日々の練習である。湘南のトレーニングは質量とも、とにかくハード。これは他クラブから移籍してきた選手がほぼ例外なく感じている。

 例えば、フィジカルのベースを鍛えるためのインターバル走である。最初は50mを8秒以内で走り、20秒前後の休憩後に100mを16秒以内で走る。そして徐々に距離を増やしつつ、タイム設定を厳しくしていく。それを数セット繰り返すことで、走力が身についていく。

 そして肉体面だけではなく「これだけやっているんだから、相手に走り負けるわけにはいかない」というプライドが醸成されていくのだ。

【次ページ】 湘南には“部活的な意識”が徹底されている。

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