プロ野球PRESSBACK NUMBER
ラミレス監督、Number独占告白。
外国人選手との交流は難しい!?
posted2016/12/14 07:00
text by
日比野恭三Kyozo Hibino
photograph by
Hideki Sugiyama
ルーキー・戸柱恭孝捕手をレギュラーとして使った理由、そして交流戦でその強さを見せつけられた意外なチームとは……。
――5月4日のスワローズ戦から梶谷隆幸選手が復帰し、翌5日の試合ではホームスチール成功もあって連勝を飾りました。このあたりから一気に流れが変わりましたね。
「梶谷がチームの雰囲気を完全に変えてくれた。あのホームスチールがアウトだったら流れは変わらなかった、スワローズが勝っていたと話す人もいるが、判定がどうあれ、何かをしてやろうという彼の積極性や心意気がチームに非常にいい影響をもたらしたと思っている」
――ただ、チームが勢いに乗る一方で、その梶谷選手はすぐにスランプに陥ってしまいました。
「最初は3番・センターで起用していたが、梶谷はセンターを守ることに難しさを感じていたようだ。打順についても、彼自身はどこでもいいとは言うものの、何番がベストなのかをぼくは模索していた。難しかったのは、ラインアップから彼を外せないということだ。ネームバリューがあって、相手投手にも警戒してもらえる。そういう選手の代わりはいないし、だからこそ使い続けた。
スランプの理由の1つは、ホームプレートから離れたところに立つことで、外角のボールに対応できていないことだったと思う。何度も話をしたが、シーズン中にバッティングスタイルを変えることはなかなかできなかった」
――復帰当初、センターで起用した理由は?
「センターラインを固定できていなかったことが問題だと思っていたから、梶谷をセンターに固定できればと考えた。ただ、実際に起用してみて、梶谷はそこまでボールに対してチャージするタイプではないし、肩もそれほど強くはない。もちろんライトとしては十分な守備力を持っているけどね。もしかしたら、センターを守ることで心の余裕がなくなって、それがバッティングにも影響しているのかもしれないと考えるようになり、ライトに戻すことになった」