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権田修一がホルンで出会った“師”。
GKはセーブじゃなくてアタック!?

posted2016/09/30 16:30

 
権田修一がホルンで出会った“師”。GKはセーブじゃなくてアタック!?<Number Web> photograph by AFLO

ハリルホジッチは、欧州のマイナーなリーグの選手にも目配せをしている。きっと権田のことも見ているに違いない。

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西川結城

西川結城Yuki Nishikawa

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AFLO

 10月、ロシアW杯アジア最終予選の2試合を戦う日本代表。9月29日のメンバー発表で、GKは西川周作、東口順昭、川島永嗣の3名が選出された。

 長年、正GKを務めてきた川島永嗣は今夏フランスに移籍して以降、出場機会に恵まれていない。現在は浦和の西川を中心にレギュラー争いが繰り広げられているが、2年後のロシアW杯に向けて、どの選手もまだポールポジションに立っているとは言えない状況である。争いは、混沌としている。

 先日明らかになった、今予選に登録されている89人の選手たち。GKにはハリルジャパンの初陣('15年3月チュニジア戦)で先発を飾った権田修一の名前も存在していた。

 現在、オーストリア2部のSVホルンでプレーする権田。本田圭佑が実質オーナーを務めるこのクラブで、守護神としてリーグ戦を戦っている。

 欧州トップレベルではない、中堅国の2部リーグ。れっきとした海外組だが、響きとしては少々弱々しさを伴うのは仕方がないだろう。

ハンダノビッチらを育てた名コーチがホルンに。

 しかし権田はホルンで、これからのGK人生に大きく影響を与えるであろう人物と出会っていた。

 6月、ホルンに1人の新たなコーチングスタッフが加わった。ニハード・ペコヴィッチ。元ボスニア・ヘルツェゴビナ代表のGKである。

 この男、名前は無名であるが、実は指導実績はオーストリア2部のレベルを凌駕する。

 現在スロベニア代表GKコーチを務め、インテルの正GKサミール・ハンダノビッチやアトレティコ・マドリーの正GKヤン・オブラクを10代の頃から現在まで直接指導する名コーチなのである。ホルンの監督を務める濱吉正則氏がスロベニアでコーチラインセンスを取得し、同国サッカー界の雄の1人であるズデンコ・ベルデニック氏からの紹介もあり、今回ホルンへの加入につながった。スロベニア代表戦が行われる時はクラブを離れるが、普段はホルンに常駐している。そして、インターナショナルマッチデーには、スロベニア代表にコーチとして参加する。

【次ページ】 「優れた指導者は、ブレない方法論がある」

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