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岡崎慎司が出場機会減に考えること。
「自分が目指すFWの形を貫き通す」

posted2016/09/29 07:00

 
岡崎慎司が出場機会減に考えること。「自分が目指すFWの形を貫き通す」<Number Web> photograph by AFLO

どの選手を起用するかは、監督の専権事項。しかし、岡崎慎司の昨季のプレーはファンやチームメイトの脳裏に確かに焼きついているはずだ。

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寺野典子

寺野典子Noriko Terano

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AFLO

「ふぅ~」

 試合後のミックスゾーンに現れた岡崎慎司は大きなため息をついた。

 9月27日チャンピオンズリーグ第2戦。ホームにポルトを迎えての一戦でも岡崎に出場機会は訪れなかった。前半に挙げた1得点を守り切ってレスターは勝利したが、シュートの精度を欠いたポルトに救われるような内容だった。

 前半は何度もカウンター攻撃を受けていたし、後半は押し込まれた展開でセカンドボールも拾えない。昨季見せた組織的な力を見せることもなかった。終始安定感が乏しく、ボランチのカンテの不在の大きさと共に、岡崎がいればと思うシーンが何度も訪れた。

「なんでこんな、おいしいっていうか、一番、自分を出したら安定するだろうっていう試合展開なのに……。もっと前からの守備ができれば、うまく運べたと思う。正直、このサッカーをしていたら、勝ったり負けたりが続くと思う。

 昨季のサッカーじゃダメだと監督は考えているのかもしれない。もっと個の力でゴールをこじ開けたいと。だけど、監督の意図を考えても仕方がない。俺は俺のできることを増やしていくしかない。強い気持ちを持たないと、ここで出られないことに苛立っても、正直自分の自信だけなくなる。ほんと続けるだけですね。今はそういう構想に入っていない気がします。でも、いつチャンスが来るかわからないから。こういう状況は理解するしかないっすね。飲み込むしかない」

 言葉の端々から悔しさがあふれ出てくる。そして、同じくらいの自信も伝わってきた。

CLの遠征に帯同したのに、ベンチにも入れず。

 プレシーズンマッチでも、先発起用はほとんどなかった。昇格したばかりのハルに敗れた開幕戦では途中出場だったが、第2節、第3節では先発出場し、1勝1分とチームに安定感をもたらし、昨季同様の存在価値を見せることができた。

 しかし、潮目が変わったのが9月10日のリバプール戦だった。前半で1-2とリードを許すと、ラニエリ監督は早々に岡崎を下げて新加入FWのムサを投入。しかし1-4と大敗してしまう。その直後の9月14日チャンピオンズリーグ初戦ブルージュ戦では、8月31日に加入したばかりのアルジェリア代表のストライカー、イスラム・スリマニが先発起用され、遠征に帯同していたにもかかわらず、岡崎はベンチ入りすらできなかった。

 初めてのチャンピオンズリーグで、自身にとって初めてのベンチ外。動揺は小さくはなかった。昨季積み重ねた自信を失いそうになった。

【次ページ】 ラニエリ「なぜここでシュートを打ったんだ」

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