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浅野と争い、寿人を越えて代表へ!
野津田岳人、左足の「ポテンシャル」。 

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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posted2015/07/23 10:40

浅野と争い、寿人を越えて代表へ!野津田岳人、左足の「ポテンシャル」。<Number Web> photograph by J.LEAGUE PHOTOS

野津田岳人の左足は、強烈なポテンシャルを秘めている。日本代表でもミドルシュートに持ち味がある選手は多くなく、台頭が期待される。

 浦和レッズの無敗記録を19で止め、2ndステージ開幕から3連勝を飾ったサンフレッチェ広島。チームが波に乗る中、野津田岳人は勝利に笑みを浮かべたが、自らのプレーについては悔しさをかみ殺していた。

 浦和戦、野津田の出番は突如訪れた。

 前半12分に柴崎晃誠が負傷すると、アップもままならない中ピッチに入った。浦和が押し込んでいる時間帯、しかもこの日の湿度は80%と、急に試合のペースに溶け込むのは難しい条件が揃っていた。

「急遽出番が来て、気持ちの準備は問題なかったんですけど、体力的にはキツかった。相手のリズムだったし、自分もボールに触れずこのままじゃダメだなって思ってプレーしていましたね」

 しかし35分に浦和に先制されて0-1、後半に入っても押し込まれる展開は変わらなかった。

同期の浅野が投入され、野津田も息を吹き返す。

 潮目が変わったのは後半20分、浅野拓磨が投入されてからだった。投入直後に浅野がドウグラスからの縦パスを受けてDFラインを突破し、同点ゴールを決めた。そこから浦和の足が止まった。浅野のスピードを警戒して浦和のDFラインが下がり出し、中盤でのプレスが効かなくなった。スペースが生まれ、野津田も自由に動けるようになっていった。

「拓磨が入って流れが変わりましたし、すごく助けられました。やっぱりお互いのことを分かっているんで、自分がすごく安心できたというか、落ち着ける部分がありましたね。チームとしてもやることがハッキリしたし、その矢先に結果を出したので拓磨はすごいなって思いました」

 浅野が入ることで、野津田も生き返ったのだ。この2人は同年代であり、同期入団でプロ入り3年目。リオ五輪を目指すU-22日本代表のチームメイトでもある。2人の関係はまるで広島の先輩、森崎浩司・和幸兄弟のようだ。なんとなく風貌が似ていて、体つきもほぼ同じ。ゴールに向かって突破していく姿勢やゴールへの貪欲さも同じ匂いを感じる。兄弟のように、言わずともお互いのことが分かり、良さを引き出しあう。浦和戦でも後半24分、右サイドを突破した浅野からマイナスのパスが出て、野津田がフリーで中央からミドルを放つなど息の合ったプレーを見せた。

【次ページ】 「シュートを決めきれるようになると……」

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