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全ポジションでレギュラーを白紙に。
広島・緒方新監督のこだわりとは?  

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田口元義

田口元義Genki Taguchi

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photograph byKyodo News

posted2015/02/27 11:20

全ポジションでレギュラーを白紙に。広島・緒方新監督のこだわりとは? <Number Web> photograph by Kyodo News

守備練習で野間峻祥(右)の指導を行なう緒方監督。現役時代にはゴールデングラブ賞5回、盗塁王を3回獲得するなど、守備、走塁のスペシャリストだった。

 広島のドラフト1位・野間峻祥外野手の評価が日に日に増している。

 昨年のドラフト会議で広島が最初にコールしたのは早稲田大の有原航平投手だったが、緒方孝市監督に強肩、強打、瞬足を見込まれ“外れ1位”で入団。春季キャンプの実戦では「1番・ライト」で起用され続けている。

「打席の内容は非常にいいよね。凡打をしても自分の形を崩されてのものではないし、いい結果を出してくれていると思います」

 緒方監督からそう評されたルーキーは、2月21日の巨人とのオープン戦でも新人では一番乗りとなる本塁打を放ち、強烈なインパクトを残した。

「大したもんだよ。広角に打てるというだけではなくて、力もあるところを見せてくれた」と、緒方監督は野間の打撃を絶賛。ところが本人は、一発以外のプレーもしっかりと意識しながら、試合を振り返っていた。

「凡打した打席(この日の成績は3打数1安打1打点、1四球)もそうですし、盗塁を2回も失敗してしまったので。1番として当然警戒されているなかでも成功していかないと、シーズンではアピールできないので」

 結果をそれなりにでも出せているのであれば、そのまま遮二無二突き進むべきだろう。しかし、野間はこの若さで目先の結果よりも長期的なパフォーマンスにこだわりを見せる。

 野間だけではない。今年、古巣に復帰した新井貴浩が、「調整のつもりなんて毛頭ない」と再起を誓うように、若手もベテランも関係なく、今の広島の選手たちは内容の濃いプレーを意識しながらキャンプに打ち込んでいるのだ。

今季、広島の野手はどこも激戦区に!

 少しでも隙を作れば足をすくわれる。それだけ、今年の広島は選手層が厚い。特に野手は、どのポジションも激戦区である。

捕手:石原慶幸、會澤翼、白濱裕太、磯村嘉孝
一塁手:エルドレッド、松山竜平、美間優槻、新井貴浩(新加入)
二塁手:菊池涼介、安部友裕、上本崇司
三塁手:梵英心、小窪哲也、堂林翔太、美間優槻、新井貴浩(新加入)
遊撃手:木村昇吾、田中広輔、梵英心、小窪哲也、上本崇司
外野手:丸佳浩、エルドレッド、松山竜平、鈴木誠也、鈴木将光、下水流昂、グスマン(新加入)、野間峻祥(新人)
※太字は昨季出場試合が最も多かった選手

 複数ポジションを守れる選手も含め、ざっと挙げただけでも、これだけの選手がレギュラー獲得のため鎬を削っているわけだ。

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