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ACLで軒並み敗戦が続くJリーグ勢。
水原vs.浦和で見えた南アW杯後遺症。
posted2015/02/26 12:15
text by
吉崎エイジーニョ“Eijinho”Yoshizaki
photograph by
AFLO
Jリーグ勢未勝利。
24日・25日に幕を開けたACL(AFCチャンピオンズリーグ)は、残念な結果に終わった。
昨季国内3冠のガンバ大阪がホームで広州富力に0-2の完敗。
鹿島アントラーズも前回王者のウェスタン・シドニーに1-3で敗れた。
一方韓国の地では浦和レッズが水原三星に1-2と敗れ、柏レイソルが全北現代に0-0のスコアレスドローだった。
特に後者2つのKリーグ勢との対戦はJリーグクラブの姿を映す、実に象徴的なものだった。
「後半に必ず疲れてくるだろうと分かっていた」
浦和レッズは25日夜、韓国有数のビッグクラブ水原とアウェーで対戦した。
前半45分、格好の時間帯に森脇良太のゴールで先制した浦和だったが、55分に相手の右からのセンタリングに近い形のキックが浦和DFの足に当たり、不運な形で同点に追いつかれた。
ホームチームの同点劇に、気温-3℃と冷え込んだスタジアムのボルテージが一気に上がる。アルゼンチン風のチャントが鳴り響いた。それでも浦和は押し込まれた10分ほどの時間を凌いだ。
その後「チャンスは少なかったが、それでも決定的な機会は作れた」(柏木陽介)という展開に。しかし、75分過ぎからの宇賀神友弥と橋本和が迎えたチャンスは活かし切れなかった。逆に86分には、セットプレーから一瞬のマークの隙を突かれ、結局は1-2の逆転負けに終わった。
最低でも引き分け、勝ち点1を持ち帰れたゲームを落とした、という印象だった。
試合後、水原のソ・ジョンウォン監督は、浦和の印象について「アウェーでの対戦では気持ちを引き締めなおす」としながらこう口にした。
「前半から相手の両サイドがかなり攻撃参加していた。ここは後半に必ず疲れてくるだろうと分かっていた」