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「少ない運動量」と「瞬間的な煌き」。
走らないメッシを支えるチームの献身。  

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茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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posted2014/06/30 11:50

「少ない運動量」と「瞬間的な煌き」。走らないメッシを支えるチームの献身。 <Number Web> photograph by Getty Images

プレッシング、ハードワークという今大会のトレンドに逆行するように、運動量ではなく一瞬の決定的な仕事でチームに勝利をもたらしているメッシ。周囲の理解は十分、念願の王座を手中に収めることはできるか。

 得点王争いの本命が期待通り、いやそれ以上のプレーを見せている今回のようなW杯は、そうそうお目にかかれないのではないだろうか。

 グループリーグ終了時点での得点ランキングを見れば、納得してもらえるはずだ。

<1位タイ:4得点>
ネイマール(ブラジル)
リオネル・メッシ(アルゼンチン)
トーマス・ミュラー(ドイツ)

<4位タイ:3得点>
ロビン・ファンペルシ(オランダ)
アリエン・ロッベン(オランダ)
ジェルダン・シャキリ(スイス)
カリム・ベンゼマ(フランス)
エンネル・バレンシア(エクアドル)
ハメス・ロドリゲス(コロンビア)

 エンネル・バレンシアを擁したエクアドル以外は決勝トーナメント進出を果たし、決めるべき人が決めてチームを勝利に導いていることを証明している。

データから浮かび上がるメッシの特殊性。

 その中でも過去2大会“得点王の大本命”と期待されながら、出場した計8試合で1ゴールしかマークできなかったメッシが、ブラジルの地で持てる能力を大いに発揮している。

 そのメッシ、今大会FIFAの公式サイトで発表されている試合データを紐解いてみると、興味深い特徴が浮かび上がる。

 ペナルティエリアにボールを運んだ回数が12回を数えるなど、チャンスを次々と創出する“メッシらしさ”が目につくが、それ以上に彼の現状を物語っているのが「運動量」である。

【次ページ】 走らないメッシ、走るネイマール。

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