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女子テニスに熱い予感。ベルギー旋風再来か。 

text by

吉松忠弘

吉松忠弘Tadahiro Yoshimatsu

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photograph byHiromasa Mano

posted2005/05/12 00:00

女子テニスに熱い予感。ベルギー旋風再来か。<Number Web> photograph by Hiromasa Mano

 キム・クライシュテルス、ジュスティーヌ・エナン・アーデン。ベルギーの元女王2人の復活が、女子テニス界に再び活性化を生んでいる。ウィリアムズ姉妹のパワーに陰りが見え、世界1位のダベンポートはあまりにも地味で、話題はシャラポワが独占している状態。最近の女子テニス界は、ややマンネリ化の傾向があった。しかし、ここに来て、クライシュテルス、エナン・アーデンが、ケガと病気から復帰し、立て続けにツアーで優勝し、再びトップ争いに食い込んだ。

 クライシュテルスは、'03年にツアー年間9勝を挙げ、8月にはベルギー選手初の世界1位に輝いた。いまだに4大大会の優勝はないが、4度の準優勝を記録している。しかし、昨年6月に左手首を手術。1月の全豪以外、他の4大大会3大会すべてを欠場し、年間わずか6大会しか出場できなかった。9月に、一度、4カ月ぶりに試合に出場したが、結果が思わしくなく、今年の2月に復帰した時には、トップ50から転落していた。しかし、世界133位で出場した3月のパシフィックライフ・オープンで優勝すると、続くナスダック100オープンも制し、2大会で一気に17位まで世界ランクを戻した。

 エナン・アーデンは、'03年10月に、クライシュテルスに続いて世界1位を達成。その後、昨年は低血糖症とビールス感染に悩まされ、全仏以降、約3カ月の休養を取った。アテネ五輪で復帰初優勝を遂げたが、8月の全米以降、再び今年の3月まで戦線を離脱した。しかし、4月のファミリーサークル杯で優勝し、見事カムバックに成功した。

 クライシュテルスのパワー、エナン・アーデンの切れ味とタイプは違うが、長期の休養にもかかわらず、両者の実力はいまだに健在だ。年齢もクライシュテルスが21歳、エナン・アーデンが22歳と若く、再び女子テニス界にベルギー時代を築く可能性も高い。昨年、旋風を巻き起こしたロシア女子にベルギーの2人が対抗すれば、女子テニス界のトップの層はますます厚くなる。今年の4大大会は、まだ全豪が終わったばかり。5月に始まる全仏で、2人のベルギー女子は、再びトップのテニスを見せてくれるだろうか。期待したい。

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