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吉田麻也「恥ずべき試合でした」
厳しい言葉は日本を団結させるため。

posted2018/06/01 17:30

 
吉田麻也「恥ずべき試合でした」厳しい言葉は日本を団結させるため。<Number Web> photograph by Asami Enomoto

ガーナ戦で吉田麻也は3バックの右、4バックのセンターバックを任された。本番がどういう形になるとしても、不動の主力である。

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松本宣昭(Number編集部)

松本宣昭(Number編集部)Yoshiaki Matsumoto

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Asami Enomoto

 後半アディショナルタイム。ガーナのGKリチャード・オフォリが日本陣内へゴールキックを蹴り放つと、クリストファー・ビース主審が左手を挙げ、タイムアップの笛を鳴らした。

 おそらくその姿は、横目で視野に入っていたはずだ。それでもボールの落下点に入った吉田麻也は、思いきりジャンプ。高い打点で繰り出した“試合後”の全力ヘッドに、悔しさと不甲斐なさが表れていた。直後、6万4520人の大観衆で埋まったスタンドからは、日本代表への大ブーイングが巻き起こった。

 ロシアW杯本番が約3週間後に迫る中、国内最後のテストマッチで0-2の敗戦。ただし、西野朗監督体制の初陣であり、ヴァイッド・ハリルホジッチ前監督は一度も試さなかった3-4-2-1の新システムで臨んだという“釈明”の余地はある。

 2失点はFKとPKによるもので、日本の守備組織が明らかに崩される場面は少なかった。攻撃面でも、ハリル体制ではあまり見ることがなかった細かなパスワークでガーナのゴール前に迫る場面も、何度かはあった。

 ましてや本大会の登録メンバーが発表されるのは、翌日だ。まだメンバー入りが確定していない選手たちが、この“微妙”な時期と内容の試合について語るのは、難しかっただろう。

曖昧なコメントではなく、恥ずべき試合。

 実際、ピッチ上で開かれたW杯への壮行会を終え、ミックスゾーンに現れた選手の多くが、この試合で見えた「収穫」と「課題」を行ったり来たり、どこか曖昧なコメントを残していた。

 そんな中、吉田はバッサリ「恥ずべき試合」と言い切った。

「もちろん勝って壮行会をしてほしかったですし、相手はW杯に出られないチームで、レギュラーも来ていない。17人しか来ていない中で、勝てなかったので。まあ、恥ずべき試合だなと思います。応援してくださったみなさん、壮行会で歌ってくれたウカスカジーのおふたり、(演奏を)頑張ってくれた吹奏楽のみなさんに申し訳ないです。

 試合後のブーイングはもちろん聞こえました。当たり前だと思います。恥ずべき試合でしたし、たぶんみなさんも、これは間違っていると思いながら壮行会を見ていたと思います」

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