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香川真司、ドルトムントでの復権。
代表は「選手の問題だけではない」。
posted2017/12/19 11:30
text by
寺野典子Noriko Terano
photograph by
Getty Images
ウィンターブレイク前の最終戦、ドルトムントが89分に逆転を決めて2連勝を飾った。試合後はサポーターが歌うクリスマスソングに身体を揺らし、選手たちも大いにその勝利を喜んでいた。
ピーター・ボス監督のもと、開幕7試合負けなしでスタートダッシュに成功したかに見えたドルトムントだったが、その後は一転して勝てなくなった。そしてCLグループリーグ終了後に監督を解任し、12月10日新監督に就任したのが、今季1勝もできずにケルンを解任されたばかりのシュテーガー。予想外の人事だった。
シュテーガーは長くケルンを指揮し、好人物としてケルンのサポーターから絶大なる人気を得ていた。今季の成績不振でも解任説はなかなかでなかったほどだ。
ドルトムントでは、就任直後のマインツ戦に2-0と勝利し、ホッフェンハイム戦でも逆転勝利。まずは香川にその新指揮官についてきいてみた。
香川「監督に言われているのは、基本的なこと」
「監督に言われているのは、基本的なことが多いですね。守備。でも、今日もなかなかはまっていなかった。3センターに誰がいくのか? オバ(オーバメヤン)だけだとやっぱりキツイし、俺がいくとインサイドをやられるので。それでも、行けるところはいかないと厳しいなとは思った。
前半は相手もアグレッシブに来ていて、こっちもチャンスがあったなかで、先制点を取られてしまった。そうなるとプレッシャーもあり、精神的に後手になったりミスを恐れたりという空気もあったけれど、今のチーム状況を考えたら、それはしかたのないこと。
同点に追いつけるならそれはそれでいいけど、まずは前半を0-1で終えることを考えた。そうすれば後半相手の体力が落ちてスペースが生まれたら、僕たちのほうが絶対的に個の能力も含めて高いので、それを信じていた」