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ロナウド&メッシさえいなければ……。
バロンドール3位という涙の歴史。

posted2017/12/15 11:00

 
ロナウド&メッシさえいなければ……。バロンドール3位という涙の歴史。<Number Web> photograph by Getty Images

5度目のバロンドール受賞を祝福されるロナウド。ここまでズラリと並ぶと、壮観というより有難みがないような……。

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茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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Getty Images

 ロナウド、メッシ、メッシ、メッシ、メッシ、ロナウド、ロナウド、メッシ、ロナウド、ロナウド。

 頭がおかしくなったわけではないし、ウイイレのエディットモードで増殖させたわけでもない。これは、近年のサッカー界の縮図である。

 フランスの名門サッカー誌『フランス・フットボール』が世界最高のサッカー選手に贈るバロンドール。今年はクリスティアーノ・ロナウドが2年連続で受賞した。

 史上初のチャンピオンズリーグ連覇、そして2011-12シーズン以来のリーガ・エスパニョーラ制覇を果たしたレアル・マドリー。その中心選手であるロナウドが選ばれるのは、予想通りと言える。5度目の受賞はメッシと並ぶ最多タイだ。

 冒頭の並びは、この10年間のバロンドール(2010~2015年まではFIFAバロンドール)獲得者だ。

 つまり、ロナウドとメッシの2人だけである。

2人がいなければバロンドール、の名手は誰?

 ここまで独占されてしまうと、2人と同じ時代に生まれたことが災難というレベルだが、彼ら2人以外にも、バロンドールに十分に値する選手が存在する。メッシとロナウドさえいなければバロンドール、といった名手はどんな面々だったのか。

 まず、2人が初めてバロンドール争いに名を連ねた2007年から見てみよう。

<2007年>1位:カカ、2位:クリスティアーノ・ロナウド、3位:メッシ

 カカの受賞がもう10年前というところに時代の移ろいを感じるが、この時点ですでに2人の争いは始まっていた。

 続いて「ロナウド・メッシ時代」の10年間が始まる。

<2008年>1位:ロナウド、2位:メッシ、3位:フェルナンド・トーレス
<2009年>1位:メッシ、2位:ロナウド、3位:シャビ
<2011年>1位:メッシ、2位:ロナウド、3位:シャビ
<2012年>1位:メッシ、2位:ロナウド、3位:イニエスタ
<2013年>1位:ロナウド、2位:メッシ、3位:リベリー
<2014年>1位:ロナウド、2位:メッシ、3位:ノイアー
<2015年>1位:メッシ、2位:ロナウド、3位:ネイマール
<2016年>1位:ロナウド、2位:メッシ、3位:グリエスマン
<2017年>1位:ロナウド、2位:メッシ、3位:ネイマール

 3位とはいえ、錚々たるメンバーが並んでいる。

【次ページ】 2010年だけ“異変”が起こっていた。

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