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池田純に「Number」編集長が聞いた!
球団を5年間で黒字化できた要因とは。

posted2017/10/02 17:30

 
池田純に「Number」編集長が聞いた!球団を5年間で黒字化できた要因とは。<Number Web> photograph by SUNNY SIDE UP

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松井一晃(Number編集長)

松井一晃(Number編集長)Kazuaki Matsui

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 9月12日~14日に千葉・幕張メッセで行われた「スポーツビジネスジャパン2017」。スポーツ産業の活性化を目的とした国内初のビジネス展示会&コンファレンスで、「Number Sports Business College」(以下NSBC)も特別講座を開催。いつもはNSBCの“学長”としてホストを務めている池田純氏(横浜DeNAベイスターズ 前代表取締役社長)に、あらためてベイスターズ黒字化の秘密とスポーツビジネスの可能性について尋ねた。

――そもそもベイスターズの社長に就任したきっかけは何だったんですか。

「実は昔からスポーツビジネスに興味があったわけではありません。私は横浜スタジアムの近くの病院で生まれ、小学2年生で草野球を始めましたので、野球観戦に行ったことはあったんです。ただ、その後は水泳に夢中になり(注・ジュニアオリンピック出場)、しばらく離れていましたので、横浜の野球って正直、微妙だなと……」

――たしかに、池田さんの子供の頃、横浜は決して強くはありませんでした。

「でも私が子供の頃は、まだスタジアムに行くこと自体が凄い体験価値だったんです。階段を上って開けたところから見えるグラウンドの光景……。1988年にオープンした東京ドームもそうでしたけど、あの高揚感は日本人がまだ味わったことがない、はじめての体験でした。ところが、あれから20年以上が経ち時代は大きく変わっているのに、スタジアムは何も変わっていないし、未だに野球を見せるだけのビジネスが展開されている。それを変えてみたいと思ったんですね」

シンプルだが非常に難しいミッション……「黒字化」。

――社長就任にあたって、親会社のDeNAから何か条件はあったのですか。

「『黒字にしてほしい』、以上ですね(笑)。約6年前にベイスターズを買収するまでのDeNAは、まだ日本でもほとんど知られていない会社でした。だから、新卒の優秀な学生を採用できるようになるためにも、球団を買収することで、親御さんが『DeNAって会社なら入って大丈夫』となるように認知度を上げる。それが親会社の最大の目的でした。その上で、どうにか黒字にしてほしい、でも人は出せない……という状況でしたので、私にはかなり縛りがなかったですね」

――しかし、他球団の経営状況を見ても、単体で黒字の球団は少なかったですよね。

「本当に黒字なのかどうかも怪しいですからね(笑)」

【次ページ】 プロ野球界で、本当に黒字の球団は少ない!?

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