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吉田麻也とエディー・ジョーンズ。
意外な2人の親密で敬意ある関係。

posted2017/09/08 12:50

 
吉田麻也とエディー・ジョーンズ。意外な2人の親密で敬意ある関係。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

サウサンプトンでの契約延長も勝ち取り、現在の日本代表で吉田麻也が最も順調なキャリアを描いていると言えるかもしれない。

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松本宣昭(Number編集部)

松本宣昭(Number編集部)Yoshiaki Matsumoto

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Takuya Sugiyama

 出会いは、突然訪れた。1年前、サウサンプトンの練習場にテレビや本で見慣れた人物の姿がある。吉田麻也はすかさず駆け寄って、声をかけた。目の前の名将が自分のことを認識しているとは思ってもいなかったので、こう挨拶した。

「僕は日本人です。日本のために、ワールドカップですごい結果を出してくれてありがとうございました」

 ラグビー日本代表を率いて2015年のワールドカップで南アフリカから大金星を挙げ、現在はイングランド代表を率いるエディー・ジョーンズは、顔を上げると満面の笑みで声を張り上げた。

「YOSHIDA!」

 ジョゼップ・グアルディオラ(マンチェスター・C監督)の練習を視察してラグビーのトレーニングに取り入れるなど、サッカー通として知られるエディーが、イングランドで奮闘する日本人DFをチェックしていないはずがなかった。すぐさま、がっちりと握手。

「必ず結果は出すんだろうなと思う」

 以来、吉田とエディーの交流が始まった。プレミアリーグで吉田が好プレーをすれば、試合直後に「良いパフォーマンスだったね」と、メールが届く。今年4月、日本人で初めてプレミアリーグ100試合出場を達成した際には、迫力満点の顔には似合わない可愛らしい絵文字とともに、「100試合おめでとう。よくやった。偉大な記録だよ」とメッセージをもらった。

 エディーの魅力を、吉田はこう語る。

「本人と話したりエディーさんの本を読むと、徹底的にハードワークさせる人だから、一緒のチームでやると大変でしょうね(笑)。でも、必ず結果は出すんだろうなと思う。試合へのアプローチの仕方、選手の気持ちの高め方、声をかけるタイミング、どれもすごくうまいんだろうなって。こういう監督と一緒にやったら、しんどいだろうけど成長できるでしょうね」

【次ページ】 エディー「指導者とは、孤独な職業なのです」

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