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27人招集、ベンチ外とスタメンは?
“持ってる男”候補は本田以外にも。
posted2017/08/25 11:45
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph by
AFLO
NumberWeb担当デスク(以下、デスク)「やっぱり本田は“持ってる男”だね。パチューカでのデビュー戦でゴールを挙げて、31日のロシアW杯アジア最終予選オーストラリア戦(埼玉スタジアム)、9月5日のサウジアラビア戦(ジッダ)のメンバーに選出された。二宮さんはコンディションに不安のある選手は呼ばないんじゃないかって言ってたけど、本田も、右足首のケガからまだ試合に出ていない大迫も結局は呼ぶ形になったね」
二宮「ハリルホジッチ監督自身の目で、状態を確認したいということでしょうね。大迫は25日のハンブルガーSV戦で復帰予定。本田はゴールを決めたとはいえ、後半途中からの出場でした。先発を考えているのは大迫のほうでしょうけど、先発起用が難しいと判断することもあり得るでしょうね」
デスク「だからFWを9人呼び、長谷部、香川がコンディションの不安を抱える中盤も1人増やしてハリルジャパン最多の27人を呼んだ、と」
23人枠に27人招集、4人はベンチ外に。
二宮「登録メンバーは23人。ベンチに入れない選手が4人も出てきます。オーストラリア戦は絶対に勝たなきゃいけない大一番で、選手たちも相当な気合いを入れて合流してくるはず。それがベンチにも入れないとなると、多少なりとも精神的にガックリ来ますからね。
昔、ジーコ監督はベンチ外の選手に一人ひとり声を掛けていましたけど、大所帯になればそういうマネジメントも必要になってくる。戦術、作戦も大事だけど、ピッチ外の雰囲気づくりも重要になってきますから」
デスク「ハリルホジッチ監督はそのあたりはどう考えているんだろうね」
二宮「今回、主将の長谷部の復帰は相当に大きい。以前、長谷部について尋ねたとき『代表チームにポジティブな影響力を持つリーダーで、普段の行動も若い選手の模範になっている』とベタ褒めでした。ザッケローニ監督はこまめに長谷部とコミュニケーションを取って、チームの雰囲気がどうなのかを細かくチェックしていました。ハリルホジッチ監督としても長谷部とコミュニケーションを取りながら、デリケートにやっていくことにはなるでしょうね」