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トップ下・山村和也がなぜ機能する?
福西崇史が解説するその「最適さ」。

posted2017/05/23 17:00

 
トップ下・山村和也がなぜ機能する?福西崇史が解説するその「最適さ」。<Number Web> photograph by J.LEAGUE PHOTOS

プレースタイルの変化ももちろんのこと、顔つきも精悍になった山村和也。苦しかったキャリアも、この時のためにあったのだ。

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茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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 清武弘嗣? 柿谷曜一朗? いや、山村和也だ!

 トップ下でこそ本領を発揮しそうな選手が並ぶセレッソ大阪にあって、2列目中央の“花形”を任されているのが山村であることに驚いているサッカーファンは多いのではないか。

 山村と言えば関塚隆監督が率いたロンドン五輪日本代表のキャプテン(本大会は吉田麻也)として、主にボランチやセンターバックのユーティリティとして主力の座を務めた選手だ。2012年に入団した鹿島アントラーズ、そして'16年に移籍したC大阪でも同じような役割を与えられたが、今季から就任したユン・ジョンファン監督のもとでトップ下にコンバートされた。

 本人曰く「高校以来」のトップ下起用、これが大当たりなのである。

 第12節終了時点で11試合出場4ゴールは、チーム内で最前線の杉本健勇(6ゴール)に次ぐ数字。山村がゴールした4試合でC大阪はすべて勝利を挙げており、古巣の鹿島、そして川崎フロンターレといった優勝候補にも黒星をつけている。昨年のJ2の成績は34試合6ゴール。それを考えればハイペースであることは間違いない。

この日はCKからヘッドを突き刺した。

 なぜセレッソは“トップ下・山村”が機能しているのか。それを知るために、5月20日のJ1第12節、NACK5スタジアムでの大宮アルディージャ戦を訪れた。

 キックオフ直後から、やはり山村はトップ下の位置にいた。ユン・ジョンファン監督が「前半は流れに乗れなかった」と振り返っていたが、後半に入ると攻撃陣がギアを上げ、セットプレーから清武のヘディングシュートでリードを奪う展開となり、山村が試合を決定づけた。

 76分にC大阪が得たCKから、フリーになって打点の高いヘディングを突き刺す。杉本健勇のダメ押しゴールもあり3-0でC大阪の勝利に終わった。そして山村はゴール以上に、試合を通じて目立った動きを見せていた。

【次ページ】 福西崇史が語る、トップ下とボランチ選手のシナジー。

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